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SPORTEC2017@東京ビックサイト視察報告

先日東京ビックサイトにて開催されたSPORTEC2017に訪問して参りましたのでご紹介させて頂きます。 SPORTECは日本最大級のスポーツ・健康産業総合展示会です。 多種多様のフィットネス器具の展示に加え、会議棟では様々なセミナーが開催されました。 今年のSPORTECではアメリカのIHRSA とのコラボレーションにより、グローバルフィットネストレンドを予測するセミナーなども開催されました。当社ではそのすべてのコラボレーションセミナーに参加して参りました。 世界的なトレンドとして今後のフィットネスビジネスモデルは、様々なテクノロジーの活用がキーファクターとなり、それが顧客満足度を高めることに繋がります。 アメリカのMBAコンサルの方のセミナーいうこともありビジネスモデルキャンバス等のフレームワークを利用した高度なものでしたが、とても示唆に富んだ内容でした。 ハコジムでは予約システム、入退室システムなどを含めてIoT化を進めることでお客様の利便性と満足度を向上させて参ります。 日本のフィットネスのポジションリーダー達が集まったパネルディスカッションでは「なぜ日本人はフィットネスクラブを利用しないのか?」そして利用を促すためにはフィットネス業界としてどのような取り組みをすべきなのかという壮大なテーマに基づきディスカッションが行われました。 日本のフィットネスクラブへの参加率は10年以上に渡って3%台で横ばいとなっています。 10~20%ある欧米とは非常に対照的ですが、では何が違うのか?というところで様々な意見が出ました。一例としてヨーロッパは夜や週末はやることがないが、日本はエンターテイメントが充実しているから。日本には郊外型のフィットネスジムが多いから。金額が高額だから。など理由は様々ありそうです。当社のビジョンは「フィットネスをもっと身近にすること」ですので、当社としてのソリューションを模索して参りたいと考えます。 FiNC代表の溝口さんのご意見ではやはり一番は場所と時間の制約であり、テクノロジーで解決する必要があるとのこと。一部のパーソナルトレーナーはAIを脅威を見なしていますが、一方でテクノロジーがトレーナーの職を奪うのかといえばそうではないと考えます。 現状の技術ではテクノロジーが物理的に顧客にパーソナルトレーニングを提供できるレベルになく、やはり人が関与する必要があります。AI技術とIoT化が進んでも当面はその技術をパーソナルトレーナーが活かすという使い方になるのだと思います。 他業種で見るとオンライン英会話は、既存の英会話ビジネスの場所と時間の制約をなくし、英会話業界にイノベーションをもたらしました。フィットネスの顧客が抱えるハードルも場所と時間の制約ですが、オンライン英会話と同様のイノベーションがフィットネス業界で起こることはもう少し先の時代になるのだと考えます。なぜならパーソナルトレーニングは声と映像だけですべてを伝えるには効率が悪く、フォームの指導など、パーソナルトレーナーが物理的に顧客の体を触ることにより、より良い指導が行える為です。 当社の取り組みはまだこれからになりますが、「フィットネスをもっと身近に」する為に、既存の枠にとらわれないアプローチによってイノベーションを起こし、そのことによりお客様の生活習慣に良い変革をもたらしたいと考えます。