トレーナーを目指す上で、資格の取得や講座の受講を悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
トレーナーになった後も、どのようなキャリアパスを描くかは人それぞれです。
資格取得のメリットや資格ごとの違いを理解し、より自身のキャリアにあった選択肢を見つけましょう。
パーソナルトレーナーになるためには資格が必要なのか、資格や講座をとるメリットについても見ていきましょう。
パーソナルトレーナーになるために資格は必要ありません。誰でもパーソナルトレーナーとして活動することが可能です。
しかし、資格を取得する中で知識を得たり、経験を積むことができるだけではなく、お客様や企業からの信頼を得ることにも繋がります。
差別化にもなりますので、有利に働くと言えるでしょう。
資格を取得するためには資格試験に合格する必要があり、受験のために大学や専門学校に通う、講習会の受講が必要な資格もあります。
トレーナーとして活動する方の半数以上が、医療機関(病院、診療所など)で働いているというデータがあります。
資格がなくてもトレーナーとして活動することはできますが、少なくとも半数以上の方が資格を取得している現状があります。
資格を取得する最大のメリットとしては、知識や技術を身につけられることでしょう。
独学で勉強することもできますが、学校へ通ったり講座を受講したりすることでより体系的に学ぶことが可能です。
質の高いトレーニングを提供するためにも、豊富な知識や高い技術は必要不可欠です。
資格を取得することで、知識や技術を一定以上持っているという証明にもなります。
転職や、フリーで働く場合には業務委託の契約を得る際など仕事を得るために有利に働くだけでなく、お客様からの信頼にも繋がります。
また、トレーナーの職場の一つとして医療機関があります。
医療機関で働くためには国家資格が必要となるため、資格を取得することでトレーナーとして活動する場を増やすこともできます。
トレーナーの仕事は、お客様の目標を達成するサポートを行い、成果を出すことです。
そのためには、知識を得て、経験を積み重ねる必要があります。
成果を出すことは簡単ではありません。
資格取得という過程を通してトレーナーとしての自信をつけて行くことで、質の高いトレーニングの提供、そしてお客様の成果へと繋がるでしょう。
パーソナルトレーナーとして働く上で有利に働く資格をご紹介します。
違いを理解し、より自分に適した資格を見つけましょう。
NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)が認定するパーソナルトレーナーの資格です。
アメリカに拠点を持ち、世界中でこの資格を持ったトレーナーが活躍しています。
一般の方からアスリートまで、幅広い対象者へ向けた運動指導を行う知識や技術が必要となります。
受験料:4万6000円(税込)
【特徴】
同じくNSCAが認定しており、全米資格認定委員会より認定を受けている信頼性の高い資格です。
指導対象はアスリートやスポーツチームで、パフォーマンスの向上、傷害の予防を目的としています。
その他にも栄養学やドーピング、生活習慣についての知識も問われます。
講習科の受講義務などはありませんが、未経験者の場合はゼミを受講するなど、基礎知識を身につける必要があります。
受験料:5万200円(税込)
【特徴】
NESTA-PFTは全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会が認定する、パーソナルトレーナー資格です。
世界20カ国でNESTA-PFTの資格保持者が活躍しており、国際的に見ても信頼性が高い資格と言えます。
健康、体力、心身の状態の改善・向上をサポートするための知識・技術を習得していることを証明する資格です。
NSCA-CSCSと同様に、未経験者の場合はゼミなどを受講してから受講するのが良いでしょう。
受験料::7万2500円〜(税込) ※コースにより異なる
【特徴】
特定非営利活動法人日本トレーニング指導者協会が認定する資格です。
日本の協会で取得できる資格の中では、最もメジャーなものと言えるでしょう。
基礎的な指導をする上で、必要な知識を身につけることが可能です。
JATI-ATIを取得すると、その後上級トレーニング指導者(JATI-AATI)、特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)を取得することもできます。
受験料:3万3000円(税込)
【特徴】
日本スポーツ協会認定のアスレティックトレーナーの資格です。
アスリートを指導したい方に適した資格であり、スポーツドクターやコーチと共に健康管理、傷害予防、外傷の救急処置などを行う知識や技術を学びます。
受験料:
共通科目:2万2000円(税込) ※別途リファレンスブック代3300円(税込)
専門科目:6万6000円(税込・テキスト代)
【特徴】
受験費用(税込) | 講習会の受講義務 | 未経験者 | |
NSCA-CPT | 4万6000円 | 無 | 可 |
NSCA-CSCS | 5万200円 | 無 | 可 |
NESTA PFT | 7万2500円〜 ※コースにより異なる。 | 無 | 可 |
JATI-ATI | 3万3000円 | 有 | 可 |
JSPO-AT | 共通科目:2万2000円 専門科目:6万6000円 | 有 | 推薦が必要 |
国家資格を所得することで、トレーナーとしての活躍の場を増やすことも可能です。
ただし、国家資格のため指定の学校へ通い単位を取得し、国家試験をパスする必要があります。
パーソナルトレーナーとして活動する上で、資格取得のメリットや資格ごとの違いについてご紹介していきました。
必ずしも資格は必要ではありませんが、資格を所有していることで指導の上で役立つことや有利に働くことも多いです。
今後のキャリアパスを具体的に描き、実現するために最適な選択肢を選びましょう。
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