会社でのデスクワークや自宅でのテレワークで運動不足になっていると感じていませんか?同じ体勢を長時間続けると、血流の悪化やコリの発生など体に悪影響が出ることがあります。
そこで今回は、オフィスや自宅でできる簡単トレーニングとして、ストレッチと筋トレ、そして有酸素運動について解説していきます。
イスに座った状態でも腹筋を鍛えられます。
シットアップのように上体を持ち上げるのではなく脚を上げる筋トレ法で、特に下腹に強い刺激を与えることができます。
次の手順で腹筋の筋トレを行ってください。
この動作を5~10回繰り返しましょう。
筋トレ中は床に足を着けず、常に腹筋に負荷がかかっている状態を維持することが大切です。
きついと感じる場合は、脚を10cm程度上げるだけでもよいでしょう。反対に負荷が足りないと感じる場合は、脚をより高く上げたりキープする時間を長くしたりしてください。
脚を上げた際に背中を丸めるようにすると、腹直筋全体に刺激が伝わります。
また、脚を浮かせた状態で脚を左右に傾けることで、脇腹にある腹斜筋も鍛えることができます。
内ももにある内転筋と呼ばれる筋肉は、筋トレで鍛えにくく脂肪が付きやすい部位です。
この内転筋を鍛えることで、代謝アップやレッグラインをきれいに見せられるほか、O脚の改善効果も期待できます。
次の手順で内ももの筋トレを行ってください。
この動作を10回×3セットを目安に行いましょう。
トレーニング中は、すべての動作をゆっくり行うことが大切です。脚を開閉する際に、それぞれ3~5秒かけるとよいでしょう。
内転筋は普段鍛えにくい分、筋力がついていない人も多いです。そのため、動作がスムーズにできない場合があります。
その際は、手で脚を広げる力を抑えて負荷を調節してください。二の腕をスッキリさせるために、イスを使って簡単にできる上腕三頭筋のトレーニングがあります。
二の腕の脂肪が気になる人はもちろん、ジムでベンチプレスを行う際に胸よりも腕が先に限界が来てしまう人にもおすすめです。
次の手順で二の腕の筋トレを行ってください。
この動作を20回×3セット行いましょう。
適したイスがない場合やイスがどうしても動いてしまう場合は、机を利用しても同様のトレーニングができます。
筋力に応じて足の位置や上体を下ろす深さを調節してください。まずは、上半身と体幹、そして下半身のストレッチ法について紹介します。
腕や肩を動かさない状態が続くと、肩甲骨まわりの血流が停滞してしまいます。
その結果、肩こりや首こりが発生するケースも少なくありません。
その対策として、肩甲骨を動かすことで肩まわりの柔軟性をアップさせる方法があります。そうすることで肩まわりだけでなく頭部から首、背中などの血流を改善させることができ、首や肩のこりや頭痛の予防が期待できます。
肩甲骨まわりのストレッチは次の手順で行いましょう。
この動作をストレッチを10回、まわす方向を反対にして同様に10回行います。
ストレッチ中は、肩甲骨の動きを感じながらゆっくりと腕をまわすことが大切です。ヒジを引いた際は肩甲骨を寄せ、反対に腕を前にまわした際は肩甲骨が離れるように背中を丸めましょう。
腰のストレッチを行うことで、腰まわりの柔軟性をアップさせると同時に、上半身から下半身また下半身から上半身への血流を改善させます。
デスクワーク時に血流悪化から生じる腰痛の予防のほか、ジムで負荷の高い筋トレを行う際の安定性アップやトレーニング中の腰痛を防ぐことができます。
次の手順で腰のストレッチを行いましょう。
この動作を左右交互に5回ずつ行ってください。
ストレッチ中は、息を止めずにゆっくり呼吸をすることが大切です。
また、ひねった方向と同じ方向に視線を向けることで、首のストレッチも同時にできます。
下半身をじっくりストレッチすることで、脚全体の血流を良くしましょう。
下半身のストレッチで代謝アップや冷え改善、また普段から柔軟性を良くすることでジムでの筋トレを行う際の筋トレ効果アップやケガ防止などにも効果が期待できます。
下半身のストレッチは次の手順で行ってください。
この動作を左右交互に5回ずつ行いましょう。
ストレッチする際はゆっくり動作することはもちろん、上体を前傾させる際に背中を丸めず背筋をしっかり伸ばすことが大切です。
オフィスや自宅でできる簡単トレーニングについて解説してきました。
オフィスなどにあるイスや階段を使うことでできることは多いです。
肩こりや腰痛、冷えなど仕事での体調の悩みを改善したい人は、ストレッチを中心に行いましょう。
脚上げ腹筋トレーニングや内転筋トレーニングなどは、ダイエット効果が期待できる筋トレです。ダイエット目的の場合は、速歩きや階段上り下りと組み合わせるとよいでしょう。
また、これらの筋トレはジムでの筋トレ効果アップのためにも有効です。
効率的なボディメイクのためには、ジムでの本格トレーニングのほかに、このような簡単トレーニングを取り入れて習慣にしてみてください。
ハコジム エグゼクティブトレーナー。パーソナルトレーナー養成校HUB校長。国家資格 柔道整復師。後進のトレーナーを教育する傍ら、自らも現場に立ち指導に取り組んでいる。