会員ページはこちら

フリーウエイトとマシントレーニングの違いを解説!おすすめのトレーニングメニューも紹介!

代表的なトレーニングとして、フリーウェイトトレーニングとマシントレーニングがあります。

ただ、同じように体を鍛えるなら、同じ時間でより効果的で美しく健康的に鍛えたいと思いませんか?

そんな方には、フリーウェイトトレーニングをおすすめします。

理由として、マシントレーニングよりもフリーウェイトトレーニングの方が、圧倒的に効率よく筋肉に刺激を与えられるからです。

フリーウェイトトレーニングは、あなたが求める理想の体を作り上げるための最も適した方法のひとつであるといえるでしょう。

今回は、フリーウェイトトレーニングが、なぜあなたを美しく健康的な体に導けるのかを深く掘り下げてお伝えします。

フリーウエイトとは

フリーウエイトとは自分でバーベルやダンベルを扱ってトレーニングを行うことです。

フォームを1から作る必要があり、軌道も自分でコントロールしないといけないのでマシントレーニングに比べると難易度は高いです。

体幹や筋力も必要となるので、自分に適した重量を扱わないと効果を発揮できません。

ただ、フリーウエイトができるようになるとマシントレーニングよりも効果を発揮しやすいです。

今までよりもっと効果を出したい方であればフリーウエイトの方がおすすめです。

マシントレーニングとフリーウェイトトレーニングの特徴:その他の違い

前の項目で紹介した以外の、マシントレーニングとフリーウェイトトレーニングの違いをお伝えします。

安全性

フリーウェイトトレーニングでは、注意を怠るとダンベルやバーベルを落として事故になる可能性が考えられます。
マシンではその心配がないので、初心者の方やトレーナーをつけずに利用される方とってはマシントレーニングの方が安全性が高いといえます。
特に初心者の方は、安全にフリーウェイトトレーニングを行う方法を身につけられるようになるまでは、トレーナーをつけてトレーニングを行うパーソナルトレーニングをおすすめします。

同時に使うことができる筋肉の数

トレーニングマシンは、特定の部位を鍛えるために特化して作られています。
そのため、狙った特定の筋肉のみを鍛えるには、マシントレーニングの方が適していると言えるでしょう。

一方、フリーウェイトトレーニングでは、同時に全身の複数の筋肉へアプローチすることができます。
ピンポイントで鍛えたい部位がある場合にはマシントレーニング、全体的に鍛えたい場合はフリーウェイトトレーニングの方が効率的です。

動作の微調整のしやすさ

マシンはネジやボルト、レールやケーブルで固定されており、動きが決まっているものが多いので、マシンの軌道通りにしか動きません。
さらに、イスやバーの位置が調整できるとはいえ標準的な大きさに作られているので、マシンに体格がピッタリと合わない人も少なくありません。

一方、フリーウェイトトレーニングで使用する器具は、バーベルやダンベル、ケトルベルなど360°、どの方向にも動かすことができるものです。
そのため、マシンはサイズや軌道の微調整はしにくいですが、フリーウェイトトレーニングではほぼその人に合ったやり方に調整可能という違いがあります。

運動パフォーマンスや日常動作への効果

フリーウェイトトレーニングは、トレーニング姿勢からすべて自分で維持・調整するため、マシントレーニングに比べてより実戦的です。
つまり、運動パフォーマンスや日常動作に直結して効果が得られるということです。
また、正しいトレーニング姿勢をコントロールしなければいけないため、日頃の姿勢も見違えるように良くなります。

フリーウエイトのメリット

ここからはフリーウエイトのメリットについて解説します。

なぜフリーウエイトが良いのかを理解することでより効果的にトレーニングができるようになります。

メリット1.全身を効率よく鍛えられる

フリーウエイトは豊富なメニューがあるので効率よく全身を鍛えられます。

特にBIG3と言われるベンチプレス・スクワット・デットリフトでは下半身と上半身の大きな筋肉をまんべんなく鍛えられるので効果的です。

マシンの場合、胸のみや腿裏のみなど一度で複数の部位を鍛えられません。

メリット2.重量を扱いやすい

フリーウエイトはマシンに比べて高重量を扱いやすいです。

マシンの場合、軌道も決まっており、単体の筋肉を鍛えることが多いため高重量を扱いににくいです。

一方でフリーウエイトは複数の筋肉を同時に鍛えられる種目や体幹の強さを活かして行える種目が豊富。

そのためマシンよりも筋力を発揮しやすいので、高重量を扱いやすいです。

メリット3.体幹の強化につながる

フリーウエイトは自分でフォーム安定させる必要があるので体幹の強さが大切です。

体幹は体を安定させるために重要な役割を担っています。

マシンのように軌道が安定している場合、体幹の筋力が弱くても正しいフォームでトレーニングがしやすいです。

しかしフリーウエイトのように自分でフォームを作る場合、動作を行う部位を安定させておく部位が明確でないといけません。

例えばスクワットの場合、股関節と膝関節をまげて動作を行いますが、この時に背骨が曲がったり体がふらふらしたりすると正しく鍛えられないです。

正しくフォームを作ろうとすると必然と体幹を使うので強化にもつながります。

メリット4.体の機能性が上がる

フリーウエイトは複数の関節を同時に動かす種目が多いです。

人間は日常生活で同時に複数の関節を動かすことが多く、思うように体をコントロールできることが重要です。

フリーウエイトを行っていると正しいフォームで安定して軌道を確保しないといけないので必然と体の使い方が上手くなります。

その結果、日常生活においても体幹が上手く使えるようになったり複数の関節を同時に上手く使えるようになったりして身体的な負担を減らすことにもつながります。

メリット5.筋肉の成長のマンネリ化を防げる

マシントレーニングだと毎回、同じ軌道でトレーニングを行うので筋肉が刺激になれてしまいます。

普段と同じ刺激だと筋肉は成長にしくくなり、マンネリ化につながります。

フリーウエイトだと同じ種目でも全く同じ軌道を毎回再現するのは難しいです。

また自分で軌道をコントロールしようとすることが筋肉の成長につながります。

そのためフリーウエイトの場合は筋肉の成長のマンネリ化を防げます。

フリーウエイトのデメリット

ここからはフリーウエイトのデメリットについて解説します。

フリーウエイトのデメリットを把握しておくと「効果がでない」や「ケガをしてしまった」といったことを避けられます。

デメリット1.マシンより難しい

フリーウエイトは自分でフォーム作り、正しい軌道を確保しないといけないので難しいです。

マシントレーニングだと軌道が決まっており、適切な重量を設定すれば簡単にできます。

フリーウエイトの場合、マシントレーニングで補われていた部分を全て自分で行う必要があるので難しいです。

ただ、正しいフォームで低重量の重さから初めていけば正しくトレーニングができるようになります。

デメリット2.正しい知識が必要

正しい知識を得て適切なトレーニングを行わないと効果は出ません。

フリーウエイトは多くの種目の中から自分に合うトレーニング種目を選択する必要があります。

どの種目が現状の自分に適しているのかを把握してからメニューを組むようにしうましょう。

効果的なトレーニングでも目的に合わないと効果は出ません。

デメリット3.適切な重量設定が必要

フリーウエイトは幅広い重量から自分に合う重さを設定しないといけません。

マシントレーニングとは違って慣れるまでは重く感じたり慣れてからは軽く感じたりと変化が激しいです。

コンディションによっても扱える重さが変わるので、現状の自分の重さを把握しておきましょう。

トレーニングになれてくると重さの微調整も感覚でできるようになるので経験を積んでいくことが大切です。

マシントレーニングのメリット

ここからはマシントレーニングのメリットについて解説します。

メリット1.動作が簡単


マシントレーニングは軌道が決まっているので安定したフォームでトレーニングができます。

フリーウエイトだと自分でフォームを確立させて、安定した動作を行う必要があります。

そのため、自分の身体を思うように動かせないときれいなフォームを作れません。

マシンだと軌道が安定するので必要最低限の動作でトレーニングができます。

メリット2.目的としている部位に刺激が入りやすい


マシントレーニングは軌道が安定しているので目的の部位に刺激が入りやすいです。

フリーウエイトだと安定したフォームと軌道でトレーニングを行う必要があります。

さらにフリーウエイトだと適切な力加減で行わないというけません。

例えば、ベンチプレスで腕に力を入れすぎると胸への刺激が感じにくく、刺激が入っているのか分かりにくいです。

マシンであれば力加減も調整しやすいので、刺激も感じやすいです。

マシントレーニングのデメリット

ここからはマシントレーニングのデメリットについて解説します。

デメリット1.マンネリ化しやすい


マシントレーニングが決まってきるので同じ刺激しか入らないので、筋肉が成長しにくいです。

筋肉は刺激になれてしまうと成長しにくくなるので、効果も出にくいです。

フリーウエイトだと毎回、完璧に同じ軌道を確保するのは難しいのでマンネリ化しにくいです。

筋力アップや筋肉量を増やすためには適切な刺激が必要です。

デメリット2.重量が扱いにくい


マシントレーニングはピンポイントで鍛えることを目的としているので高重量を扱いにくいです。

フリーウエイトだと複数の筋肉を同時に使用して、トレーニングを行うので高重量を扱いやすいです。

高重量を扱った方が筋肉の成長も早くなります。

マシントレーニングはフリーウエイトよりは重量が扱いにくいことを把握しておきましょう。

初心者におすすめの種目

バーベルやダンベルを使ったフリーウエイト初心者におすすめの種目は、次のようなスクワットやデッドリフト、ベンチプレスです。

スクワットで脚を中心に鍛える

スクワットは膝を曲げて上体を上げ下ろしするトレーニングで、脚を中心に、お尻やふくらはぎなどにある筋肉を鍛えることができます。

脚は体の中で特に大きな筋肉を持つ部位です。そのため、スクワットを行うことで下半身の筋力アップはもちろん、体の安定性を高めることができます。

また、筋肉量の増加で基礎代謝も効率的に増やせるため、ダイエット効果アップも狙えるでしょう。

トレーニングの際は、脚の幅や上体を下ろす深さなどを調節することで、細かい部位や筋肉への刺激の強さなどを変えることができます。ただし初心者の場合は、オーソドックスに足幅を肩幅程度に開くやり方がよいでしょう。

デッドリフトで背中、お尻を鍛える

デッドリフトは、床に置いたウエイトを持ち上げるトレーニングで、主に背中やお尻の筋肉を鍛えることができる種目です。また、補助的に太ももや腕を使うため、多くの筋肉を同時に鍛えることができるメリットも大きいです。

さらに、デッドリフトでは体の中心部にある体幹も使うため、バランス感覚や姿勢の安定、ダイエットの土台づくりなどの効果も期待できるでしょう。

ただし、デッドリフトはフォームが難しく、自己流で行ってしまうと腰を痛める恐れがあるため注意が必要です。

ベンチプレスで胸、肩、腕を鍛える

ベンチプレスは、ベンチに仰向けになり胸の上でウエイトを上げ下ろしするトレーニングです。鍛えられる筋肉は、胸や肩、腕など、上半身の前面にある広い範囲に及びます。

胸も脚や背中と同様に、体の中で大きな筋肉を持っている部位です。そのため、ベンチプレスを行うことで上半身を使うスポーツで力を発揮する他、胸板を厚くしたりダイエット効果をアップさせたりすることができます。

トレーニングでは、バーベルを使用するかダンベルを使用するかで筋肉への刺激が変わります。また、ベンチの角度や手幅などを変えることで細かい調整ができますが、初心者の場合は通常のフラットベンチでよいでしょう。

メニューの組み方の基本

トレーニングメニューを組む前に、正確にフォームを覚えること、そして目的に応じて負荷や回数を変える必要があることを知っておきましょう。

フォームを正確に覚える

トレーニングの際は、正確なフォームで行うことがたいへん重要です。しっかり筋肉に刺激を与えることはもちろん、ケガ防止のために必要なためです。

フリーウエイトは、マシンと違って取り扱いが難しく安定しにくい特徴があります。そのため、ウエイトを付けずにバーベルシャフト(棒の部分)だけ、また軽いダンベルでフォームを正確に覚えるようにしましょう。

フォームを覚える際は必ずトレーナーに見てもらい、正しいフォームでできるようになるまで修正を繰り返すようにしてください。

目的に応じて負荷や回数を変える

初めてフリーウエイトトレーニングを行う場合、まずフォームを覚えることが最優先です。しかし同時に知識として、トレーニングの目的に応じて負荷や回数を変える必要があることも知っておきましょう。

たとえば、筋肉を大きくすることが目的の場合、スクワットやデッドリフト、ベンチプレスの各種目で1セットあたり10回が目安になります。その回数で限界がくるように、ウエイトを設定します。

ダイエット目的の場合は、1セット1520回と高回数が基本です。

フォームを覚えるために軽い重量を取り扱う段階で、目的に応じた回数でどの程度筋肉に負荷を感じるか、また疲労を感じるかなどを確認しておくとよいでしょう。

具体的なメニューの組み方

具体的なメニューの組み方は、フォームを覚える段階とその後で変える必要があります。

フォームを覚える段階のトレーニングメニュー

フォームを覚える段階では、しっかり筋肉に負荷のかかる体勢になっているか、怪我をしないフォームになっているか確認しながらトレーニングを行います。そのため、重量は軽く設定します。

1回のトレーニングではスクワットとデッドリフト、ベンチプレスの全種目を行います。フォームの習得が目的のため、セット数や回数は設定しません。

また重量が軽い分、大きな負荷はかかりません。そのため、重量や疲労を気にせずフォームを覚えることに集中できるでしょう。

トレーニングは、トレーナーに確認してもらいながら丁寧に行います。指導なしでも正確なフォームでできるまで、特に苦手な種目を繰り返し行うことが大切です。

初心者向けのトレーニングメニュー

フォームを覚えたら、目的に応じた重量に設定してトレーニングを行いましょう。

ただし、初回のトレーニング時は、適切な重量は正確に把握できていません。また、筋力も弱い状態です。そのため、ケガ防止のためにも軽めの重量に設定しましょう。

トレーニングは、週に2日が目安です。残りは筋肉を回復させるための休養期間になります。

トレーニングの際は、重視する種目から順に行いましょう。

ダイエット目的で基礎代謝量を効率よく増やしたい場合は、筋肉量の多い脚から鍛えます。そのため、スクワット→ベンチプレス→デッドリフトの順がおすすめです。

それぞれ、1セット1520回を23セットずつ行います。セット間の休憩時間は1分、種目間の休憩時間は5分ほどとりましょう。

筋肉を大きくする目的で特に上半身を鍛えたい場合は、ベンチプレスから始めます。ベンチプレス→スクワット→デッドリフトの順がおすすめです。

回数は、1セット10回を23セットずつ行います。この場合もダイエット目的と同様に、セット間の休憩時間を1分、種目間の休憩時間を5分ほどに設定します。

まずは軽めの重量から始め、フォームが崩れないように注意しながら、徐々に重量を増やしていきましょう。最終的に、正確なフォームで、それぞれの回数で限界がくる重量を取り扱えるようにします。

初心者にありがちな失敗例

ここでは、初心者にありがちな失敗例を紹介します。間違った行動によってトレーニング効果が期待できないだけでなく、ケガをする恐れがあるため注意してください。

トレーニング中にフォームが崩れる

トレーニング回数が少ない段階では、フォームが崩れやすくなります。

本人がフォームを覚えたと思っていても、時間が経っていたり取り扱う重量を増やしたりすることで、思っているのとは違ったフォームになることがあります。間違ったやり方でトレーニングを続けてしまうと、そのフォームが定着してしまいます。

その結果、鍛えたい筋肉に十分な刺激を与えられなかったり筋肉を痛めたりする恐れがあります。そのため、定期的にトレーナーにフォームを確認してもらいましょう。

器具を正しくセットしない

トレーニング器具を正しくセットしないことも、初心者にありがちなことです。ウエイトをバーベルにしっかりセットしない、バーベルを一定の高さでストップさせるセーフティー(安全装置)を設置しないなどです。

間違った使い方は、ケガを誘発する恐れがあります。そのため、フォームを覚える段階で必ず正しい使用法を確認するようにしてください。

無理に高重量を取り扱う

筋肉を大きくしたい人に多いのが、無理に重いウエイトを取り扱うことです。

フリーウエイトトレーニングを始めたばかりの段階では、まだ筋肉が動きに慣れていません。また、フォームを体にしっかり覚え込ませる必要があります。

そのため、1セット23回しかできないような高重量を扱う必要はありません。無理に重いウエイトを取り扱うと、大きなケガをする恐れがあるため注意してください。

上級者向けのトレーニング種目に手を出してしまう

新たな種目に挑戦しようと、基本の種目以外に上級者向けのトレーニング種目に手を出すケースもあります。たとえば、3種目以上を連続して行うジャイアントセットのようなやり方です。

ジャイアントセットは、マンネリを防ぎ筋肉に新たな刺激を与えるためのトレーニング法で、運動強度がたいへん高い特徴があります。しかしその反面、大きな負担がかかるため、筋肉へのダメージや疲労が蓄積しやすいです。

このようなトレーニングを初心者が行ってしまうと、筋肉の疲れが抜けなくなったり回復が追いつかなくなったりする恐れがあります。また、フォームも崩れやすくなるため、大きな事故にもつながりやすいです。

そのため、初心者の段階では基本の3種目に集中することをおすすめします。

意味なくトレーニング時間を伸ばす

トレーニング時間を意味なく伸ばさないようにしましょう。筋力トレーニングのような無酸素運動は、できるだけ短時間で行うことが効果を高めるコツです。

筋力トレーニングを長時間行ってしまうと、脳がエネルギー不足を感じて筋肉からエネルギーを取り出そうとします。その結果、筋肉が分解されてトレーニング効果が小さくなってしまうのです。

休憩時間に器具をセットしたりスマートフォンを操作したりしていると、すぐに時間が経ってしまいます。そのため、トレーニングの前にウエイトやセーフティーを設置するなど事前の準備をしっかり行って、トレーニング時間を伸ばさないようにしましょう。

事前に有酸素運動をしっかり行ってしまう

ダイエット目的の人に多いのが、ウエイトトレーニングの前に有酸素運動をしっかり行ってしまうことです。

有酸素運動自体は、カロリー消費に効果的です。しかし、トレーニングの前に行ってしまうと、体力を消耗し疲れが蓄積してしまいます。

その結果、トレーニングに集中できない、筋力を十分に使えない、フォームが崩れるなどのデメリットが発生しやすくなります。また、エネルギーを作り出すため筋肉が分解されることもあります。

そのため、トレーニング前は30分以上の有酸素運動を行うのではなく、ウォーミングアップとして10分ほどの軽い運動にとどめましょう。

トレーニング頻度が多すぎる

トレーニング頻度を多くする失敗例もあります。

ウエイトトレーニングを始めたばかりの頃はモチベーションが高いため、週に4回、5回とトレーニングしてしまうことがあります。そうすると、筋肉が十分に回復していないところに、新たな刺激を与えることになります。

これをオーバートレーニングと言い、過度なトレーニングが原因で疲れがとれない、筋肉が成長しない、反対に筋肉が減少するなどの多くのデメリットが発生してしまいます。そのため、週に2回のトレーニング頻度を守るようにしましょう。

鍛えるパーツを細かく分けすぎてトレーニングを行ってしまう

鍛えるパーツを細かく分けすぎてトレーニングするケースもあります。

初心者の段階では、スクワットとデッドリフト、ベンチプレスで基礎となる筋肉を作ることが重要です。この段階で細かい筋肉を鍛えても、土台ができていないため高い効果は見込めません。

トレーニング方法が正確でないことも多いため、ケガをする恐れもあります。そのため、まずは基本の3種目で筋肉の土台をしっかり作ることに集中しましょう。

フリーウェイトトレーニングは難しくない!

「フリーウェイトトレーニングは難しい」「初心者には向かない」という声をたまに耳にしますが、決してそんなことはありません。

フリーウェイトトレーニングは初心者にもおすすめ

フリーウェイトトレーニングは、筋トレ初心者こそおすすめしたいトレーニングだといえます。

その理由は、体をバランスよく鍛えるための基本的な土台作りがフリーウェイトトレーニングでは可能だからです。

マシントレーニングでは、鍛えたい部位のトレーニングはできますが、そのための姿勢作りはマシンが常に補助してくれます。

そのため、先にもお伝えした通り、チェストプレスでできたことがベンチプレスではできないということが起こるわけです。

一方、フリーウェイトトレーニングでは、正しい姿勢を作ろうとしている時点で、もう体を美しく健康的に鍛えることがはじまっています。

つまり、その正しい姿勢での動作が、最短で効率よく理想の体に導いてくれるのです。

まだ偏った鍛え方をしていないトレーニング初心者だからこそ、フリーウェイトでトレーニングをスタートさせることがおすすめです。

フリーウェイトトレーニングでさらに理想の体へ

フリーウェイトトレーニングに「難しい」という印象があるのでしたら、少しだけ見方を変えてみましょう。

フリーウェイトトレーニングは、難しいのではなく「奥が深い」
のです。
初心者の時は、フリーウェイトの「浅い入口の部分」をまずは学ぶと捉えてみてはどうでしょうか。

慣れたら次は「一歩深いところ」にトライしていきます。

そうやってフリーウェイトの深い部分を追求しながらトレーニングしていくほど、あなたの体は進化していくでしょう。

もしあなたがトレーニングに慣れてきていたと感じていても、きっとまだまだフリーウェイトトレーニングには知らない世界があるはずです。

体を鍛えるなら美しく健康的に!

体を鍛えるなら、ただ「筋肉が大きくなった」「体が引き締まった」だけではなく、美しく健康的な体を目指したいという方も多いのではないでしょうか。

そのためには、体をバランスよく鍛えることがとても重要です。

バランスよく鍛えるメリットについて、詳しく見ていきましょう。

バランスよく鍛えると美しく健康的に見える

体をかなり鍛え込んだ2人の人がいたとします。

あなたがパッと見て「美しい」「カッコいい」「健康的」と感じる人は、鍛え方のバランスが良い人でしょう。

仮に、胸だけ、お腹だけ、脚だけ見れば、その部分の鍛え方にあまり差はないかもしれませんが、全身を見るとバランスの良し悪しの違いがわかってきます。

スタイルを競うコンテストがありますが、そこで優勝する人はバランスが取れています。

コンテストの例は少し極端かもしれませんが、筋肉にバランス良く刺激を与えるようなトレーニングを行うことで、美しく健康的な体になるのです。

そして、バランスよく鍛えるためにおすすめのトレーニングが、フリーウェイトトレーニングです。

フリーウェイトトレーニングで体をバランスよく鍛えられる理由は、主に2つあります。

理由1:鍛えづらい筋肉にも刺激を与えられる

体をバランスよく鍛えるためには全身の筋肉に刺激を与える必要があります。

トレーニングマシンは、それぞれの筋肉を鍛えるために作られており、ピンポイントで狙った部位へアプローチすることができます。

一方で、鍛えたい部位ごとにそれぞれマシンを使用してトレーニングをしなくてはならず、全身の細かな筋肉を鍛えるには種類が足りません。

鍛えづらい筋肉をトレーニングするためは、マシントレーニングよりもフリーウェイトトレーニングが効果的
なのです。

理由2:ひとつのトレーニングで使える筋肉の数が多い

マシンは一度そこに座れば自分の姿勢はほぼマシンが支えてくれますから、普段の生活の中で使っている体幹の筋肉を使っていません。

体幹の筋肉を使わず、自分では姿勢をそれほど意識しないので、結果的に少ない数の筋肉しかトレーニングには参加しません。

一方、フリーウェイトトレーニングは自分で正しいフォームを維持・安定させる必要があるため、体幹の筋肉を使うこともできます。

マシントレーニングと異なり、ひとつのトレーニングで多数の筋肉を鍛えることができます

この「ひとつのトレーニングに多数の筋肉が同時に参加する」ことも、バランスよく体を鍛えることにとても重要なポイントです。
それは、マシンのように特定部位だけが発達するのではなく、多くの筋肉に同時にバランスよく負荷がかかるからです。

体幹とは?

文字の通り、体の幹となる胴体部分のことです。具体的には胸、腹筋、背中、腰、お尻を指します。

腕や脚は胴体についているため、体幹が安定していることで四肢をうまく使うことができます
いいパフォーマンスを発揮するためにも、体幹をトレーニングすることが重要です。


≪チェストプレスとダンベルプレスの違いを体感しましょう!≫

胸のトレーニングにおいて、マシントレーニングとフリーウェイトトレーニングの違いを体感してみましょう。

  • マシントレーニング:チェストプレス
  • フリーウェイトトレーニング:ダンベルプレス
【ステップ①:チェストプレスの重量を把握する】
まずはマシンのチェストプレスをやってみて、そのチェストプレスでやることができた重量を覚えておいてください。

【ステップ②:ダンベルプレスを行う】
徐々に重量を上げていき、チェストプレスでできた重量を目標に実施します。

おそらく、チェストプレスの重量をあげることは難しいでしょう。
※初めて実施する際は必ずトレーナーの指導のもと行うようにしてください。

【ステップ③チェストプレスとダンベルプレスの違いを比較する】
チェストプレスとダンベルプレス、どちらもメインターゲットは大胸筋です。

しかし、チェストプレスではフォームを維持するための筋肉は使わないため、いざダンベルプレスに挑むとグラグラして腕にも力が入らないという事態になるわけです。

とても同じ重量は上げられません。

体感してみると、フリーウェイトトレーニングではいくつもの筋肉が同時にバランスよく使われているかがわかるはずです。

フリーウェイトトレーニングでさらに理想の体へ

フリーウェイトトレーニングに「難しい」という印象があるのでしたら、少しだけ見方を変えてみましょう。
フリーウェイトトレーニングは、難しいのではなく「奥が深い」のです。
初心者の時は、フリーウェイトの「浅い入口の部分」をまずは学ぶと捉えてみてはどうでしょうか。
慣れたら次は「一歩深いところ」にトライしていきます。
そうやってフリーウェイトの深い部分を追求しながらトレーニングしていくほど、あなたの体は進化していくでしょう。
もしあなたがトレーニングに慣れてきていたと感じていても、きっとまだまだフリーウェイトトレーニングには知らない世界があるはずです。

フリーウェイトトレーニングで体を美しく健康的に鍛えよう!

今回は、フリーウェイトトレーニングが美しく健康的な体へ導く理由についてお伝えしました。

人の体は100人いれば100通りの特徴があります。

そのため、その体を最も効果的に鍛えようと思えば、100通り以上のトレーニングが必要です。

それを可能にしてくれるのがフリーウェイトトレーニングなのです。

ただその効果は、実感してみないとわかりません。

もしあなたがフリーウェイトトレーニングの初心者であったり、自己流でフリーウェイトを扱っていたりしたとしたら、一度パーソナルトレーニングを受けることをおすすめします。

そうすることで、今までにない筋肉の反応をダイレクトに感じ、「まだまだ体は変わる!」という希望が湧いてくるでしょう。

「美しく」「健康的」な体を求めるあなたなら、ぜひフリーウェイトトレーニングにトライしてみてくださいね。

この記事の監修者

小津間勇二

ハコジム エグゼクティブトレーナー。パーソナルトレーナー養成校HUB校長。国家資格 柔道整復師。後進のトレーナーを教育する傍ら、自らも現場に立ち指導に取り組んでいる。